朝鮮戦争 2018 6 9
今日は、現代史を振り返ってみましょう。
朝鮮戦争は、実質的は、アメリカ対中国の戦いでした。
1950年6月、北朝鮮の人民軍が38度線を越えて、
韓国に侵攻したことにより、朝鮮戦争は始まりました。
当時、北朝鮮の人民軍の勢いは、凄まじく、
あっという間に、朝鮮半島の南端に達しました。
韓国は、釜山を中心とする「都市国家」になってしまいました。
これに対して、アメリカを中心とする国連軍が編成され、
1950年9月、仁川上陸作戦が敢行されると、形勢が大きく逆転します。
アメリカ軍(国連軍)は、1950年11月には、
中国国境付近まで進撃したのです。
おそらく、アメリカは、朝鮮半島統一を考えたのでしょう。
しかし、中国国境まで迫るアメリカ軍(国連軍)を見て、
中国は、深刻な危機感を感じ、義勇軍を編成して、
人海戦術によって、アメリカ軍(国連軍)を38度線まで押し返したのです。
この戦争によって、中国は、兵器の装備が劣っていたので、
人海戦術という戦法しかなく、多大な犠牲者を出すことになったのです。
もちろん、中国の義勇軍による「捨て身戦法」によって、
アメリカ軍(国連軍)にも多大な犠牲者が出たことは、
言うまでもありません。
このような歴史的経緯があるので、
現在、休戦中の朝鮮戦争を終戦として、
平和協定としたいならば、
まず、アメリカと中国が協議すべきであり、
韓国と北朝鮮は、アメリカと中国の協議の後に参加すべきです。
戦争の後半において、韓国と北朝鮮は、当事者能力を失っていました。
そういうわけで、アメリカと中国が参加しない「平和協定」は、
国際的には、無効となるでしょう。